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# そしてまた一年
2007/12/12 23:59

俺も27になったが、色々な人とすれ違い、色々な人との出会いがあった。
今こうやって生きているということは、負けなかったから生きていたのだろうか。
それだけではないきがするのだ・・。

何時も笑顔だったが、母親の愛情を欲しがっていた。
多分最後までそう思っていたに違いない。

高校の時俺は友達から相談を受けた。

「彼女が妊娠した」

16歳という若さで、子供ができたのは俺の親友だった。

俺はさすがに経済力もないし難しい選択のなかで
「かわいそうだけど、おろすのはどうかな」と伝えた。

結局親友が「俺らやっぱり結婚するよ」ちょっと照れた感じでそういっていた。
そうして子供が誕生した。かわいい女の子であおいちゃんと名づけられた。

子供が誕生して親友は嬉しそうだったが、奥さんの方が浮気をして
子供を置いてでていってしまった。

親友の酒の飲む量が半端ないものになっていた。
「あんまし飲みすぎたら体壊すよ」俺はA型気質のせいか何度もたしなめた。

親友の家に遊びに行くと、酔っ払った親友は散らかった部屋で絵本片手に
子供に読み聞かせていた。

いつもバカなことばかり言っているけど、父親らしいしつけや子煩悩な父親だった。
部屋にはそいつの柄ではないような、アンパンマンやら色々なおもちゃが置かれていた。

下に妹や弟がいないせいか、俺は子供の扱いが苦手だったけど
あおいちゃんはなついて俺の膝小僧に座ってニコニコしていた。

3歳になったあおいちゃんは人懐こい子で本当にかわいかった。
内気ではあったけど、笑顔が絶えない子だった。
けど、やはりどこか寂しい表情をしいてた。
それは母親のやさしさを探していたのだろうか。

突然の知らせは、いつも酔っているはずのシラフの親友だった。

「あおいが死んじゃった」

来年に幼稚園を迎えようとしていた彼女は3年という短い歳月しか
生きることができなかった。

俺が親友の家に遊びに行くと、あおいちゃんはグズって泣いていた。
「ママ・・・」「ママどこ?」
親友である父親は、それを聞いて抱き寄せてあやしていた。
結局母親の愛情を最後まで望んでいたが、それすらかなわなかった。

「あおいちゃん幼稚園いったら何人友達つくんの?」と俺がいうと
「たくさんつくるよ」って言っていたあおいちゃんは、静かに息をひきとっていた。
自分の好きだったであろう人形と一緒に棺に納められていた。
俺もそこに人形を置いて手を合わせた。

痛々しい頭部に巻かれた血の染みたガーゼには包帯がまかれたいた。
けど、相は安らかで眠っているのかと錯覚をおこした。

結局葬儀に母親が参加しないまま終わってしまった。

遺骨は、どれが骨かわからないくらい小さく胸が締め付けられるようなおもいだった。

小雨が降る寒い日。昼なのに夕方みたいに暗かったな。

あれから丁度7年経つのか・・・。



昼間タバコを買いに行って公園を通ったら小さい子供達が遊んでいた。
こんなクソ寒いのに公園でボールを追いかけて元気にはしゃいでいる。

そういえば、あおいちゃんも生きていたら、このくらいの年になっていたんだな。
そんな風に思いながらタバコに火をつけて家に帰った。


俺も27歳になるが、今年また身近な大切な人の死を体験した。
4人の身近な人の死に、少しくらい自分の人生を分けてあげたいと何度思ったことか。

いつしか消える命はシャボン玉のようなものであっても、近くに居た人に
とってはいつまでも消えない大切な宝物なんだ。

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