地元のレンタルビデオ屋に行ってみた。
俺はホラー映画とコメディー映画が好きなのですが・・・。
「殺戮職人芝刈男」というタイトルに釘付けになった。
勿論ホラー映画なのだけど、以前「変態村」というフランスの
ホラー映画を借りたとき以来の魅力を感じてしまった。
「しめしめ。他にも何か借りようかなっ♪」と他作品を見ていた時。
横に18,9歳くらいの男の子がそわそわしている。
「なんだろっ!万引きかっ!?」俺は様子を伺っていると・・・。
エロコーナー付近でソワソワしている。
そして、周りを見渡すように彼はのれんの向こう側に消えていった。
そう。エロコーナーの向こう側に消えていったのだ。
なんだか、いつの間にか日本のサムライは弱くなっちまったなぁ~・・・。
俺が18,9歳くらいの頃なんて、わき目も振らずにエロコーナーに入っていった。
「隣の晩御飯」のヨネスケくらいの勢いで突撃していた。
それにしても、彼の姿を見ていると・・・。
やはり情けなく思ってしまう。
若き日の俺がエロ選手の現役だった頃、エロコーナーの暖簾をくぐる。
「毎度っっっ!!」
「へいっ!らっしゃい!」
店主がいたら、そんな江戸っ子な声が聞こえてきそうな雰囲気で入っていった・・・。
当時の俺の記録はエロビデオを15本を借りた記録を持つ生粋のエロ選手だった。
今も地元では、語り草になる小さな伝説だ。
しかし惜しまれながら、引退したときは・・・。
そう、あの事件があったからだ。
俺がいつものように、ビデオデッキからエロビデオを
イジェクトボタンを押そうとしたときのことだった。
しかし、イジェクトボタンを押してもエロビがでてこない。
「あれ?おかしいな。」
もう一度押すが電源すら入らない。
ヒューズが飛んでしまい、借りたエロビデオを救出することができなくなってしまった。
慌ててツ○ヤに電話してみた。
「すみません。ビデオテープが中に閉じ込められてしまって・・・。」と俺。
「恐れ入りますが、そのビデオデッキごと持ってきていただけることはできますか?」店員
「ビデオデッキごとですか・・・。わかりました」と俺。
俺はビデオデッキをカバンにつめ、カバンを背負いツ○ヤに歩いていった。
重たすぎるビデオデッキのなかに、のんきにエロビデオが入っていると思うとイラついた。
やっとのおもいで、ツ○ヤのレジに持っていくと対応したのは若いお姉ちゃんだった。
「先ほど電話したものですが、ビデオテープが閉じ込められちゃいまして・・・。」
2泊3日くらい過ごせそうな大きなカバンを広げると、店員がざわついた。
俺のカバンからでてきたのは、ビデオデッキだったからだ。
ビデオデッキごとエロビを返しに来る客なんて早々いなかったのではないだろうか。
若い姉ちゃんの店員以外にも、何故か数人スタッフが駆けつける騒ぎになる・・・。
「少々お待ちください、中身の確認をします・・・」俺のビデオデッキの中身を確認する。
「えっ?これ、どうすればいいんですか」コソコソと小さい声で雑談するスタッフ達。
ビデオデッキの中身を見たかと思うと、口元を押さえ
笑いを堪えず逃げ出すようにして消える店員。
エロビのタイトルに度肝を抜かれたのか、口をあけてポカンと見ている店員。
数人のスタッフが来てしまった上に、上司みたいのがきてしまう始末。
「えー。お客様・・・。ビデオテープのことですが・・・」話し続けるツ○ヤの上司。
「OH! Jesus!!(おぉ・・・神よ・・・。)」←俺の心の叫び。
俺は生まれて初めて、頭の中が真っ白になった。
心に致命的なダメージを負い、俺は惜しまれながら・・・。
この店のエロコーナーというリングから引退した。
もう、あれから数年あのコーナーに入ってないな・・・。
自信なさげに、エロコーナーの暖簾を潜る若者を見ると・・・。
俺はまだまだ現役じゃないのかと思ってしまう・・・。
俺もあのエロコーナーというリングに戻ってみたいなと思う今日この頃である。
・・・。
アホな酔っ払いは、そろそろ寝よう。
http://www.geocities.jp/redmoon_no1_love/
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